HOME管理者のこと立ち呑みデータベース地域50音黙示録掲示板ブログ版

 酒蔵 美少年デイトス店

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生ビールはちょっと高め。キムチはうまかった(上)
入口には「美少年」の暖簾が(左)

■ 酒蔵 美少年デイトス店

【ふれこみ】
博多駅の中に立ち呑みがある!

なんとあの博多駅の中に立ち呑み屋さんがあると聞いたので、出張帰りに行ってまいりました。

場所は博多駅のコンコースの筑紫口(新幹線口)寄りからマイニング商店街という駅ナカのモールを通り抜け、一番右奥の食堂街。まわりにはラーメン屋や定食屋が並んでおり、飲み屋もありました。

【メニュー】(両店ともほぼ同じ)
●飲み物 黒ラベル(大)410円 エビス(大)450円 焼酎(いも・むぎ・ソバ)160円 
 焼酎(同ダブル)320円 ウイスキー250円 ジントニック・ライチ酒・梅酒 各300円
 酎ハイ(レモン・ライム・カルピス)
●清酒 美少年250円 辛口300円 蔵造り320円 神力330円 大吟醸840円

●焼物(串) 豚バラ 砂ずり とり皮 豚レバ なんこつ とり酢 手羽先 ウインナー 白ネギ
        しいたけ各110円 イカ一夜干260円 豚足310円
●おでん  大根 玉子 あつあげ こんにゃく各80円 ちくわ 餃子巻き 牛すじ120円
        ロールキャベツ180円

●枝豆210円 山たん160円 もろきゅう210円 ポテトサラダ160円 しめさば260円など

【住所・営業時間】
博多駅 マイング博多名店街およびデイトス
JR博多駅徒歩2〜3分、地下鉄博多駅5分
10:00〜22:00
年中無休

【おすすめ度】★★★☆(満点は★5つ) 立ち呑みとしては及第点。自慢なはずのお酒が??だったので☆ひかせていただきました。朝からやっていることや駅に近い(駅ナカ)なのはポイント高いですよ。

【女性おすすめ度】★★☆ 正直、かなり厳しいかも。もう少し店を綺麗にしていただければ、店のつくり自体はけっこういいので、いけるはず。でも、駅ナカ立ち呑みはオヤジたちの通勤の楽しみにしといたほうがいいのかな?
【一緒に行くなら】森口博子 福岡市出身。ものまねを久々に聞いてみたいものです。Zガンダムの主題歌も
<2005.01.23>

さて、店舗ですがわりと広いです。人数でいうと30人は楽々入れるぐらいの広さで、厨房に向かってカウンターがあり、実はそこはスツールが並んだ椅子席…このHP立ち呑み黙示録です。いや大丈夫、その後ろには正方形の立ち呑み用テーブル3台、またスツール席の反対側もすべて立ち呑み用カウンターです。

土曜のお昼。店内にはすでに15〜6人のお客さんが、いて大盛況。昼間っから飲んでるなんてとんでもない人たちが意外と多いようです(私もですが)。ほとんどが、お休みなので、早めに呑みに来たおっさんばかりですが、私の後ろにはなぜかほとんど無言で呑み続けているアベックが…。

店員さんはバンダナを頭に巻いたおにいちゃん一人だけ、彼がお客の注文を一人でさばいているのです。このお店、立ち呑みにしては「串焼き」「おでん」「さかなの焼物」「漬物」など非常にメニューが多く、「大丈夫かな?」と思ってみていましたが、飲み物を席まで運び途中で注文を聞き、串焼きを裏返しつつ、おでんを盛り付け、ビールを注ぎという具合で八面六臂の活躍というのはこのことかと唸らされました。注文の声をメモも取らずに記憶しているところは本当にプロの鑑。感心してしまいました。

私はまず、生ビール(500円)を注文、少し高いです。それからキムチ(100円)も頼みました。こちらは安い割りに味に深みがあってうまいです。

追加注文で「豚バラ2本!」九州に来てこれを食べないわけにはいきません。さらに「砂ずり」と「とりみ」も1本ずつ、すべて110円と良心的な価格なのもいいですね。大きさは少し小ぶりですが、通勤客に優しい値段です。

味もしっかり火が通っていて、十分にうまいといえる味でした。そのほか、おでんの「厚揚げ」(80円)と「牛すじ」(120円)も頼んでみました。こちらは非常にうまい!!。体も暖まります。

この「酒蔵 美少年」、実は日本酒の造り酒屋「美少年酒造」が経営している立ち呑み屋さんなのです。メニューにもこの「美少年」が数種類あったので、安い方から二番目の「辛口 美少年」を注文してみました。

グラスの下に枡を敷いた底抜けできました。酒造会社の居酒屋の酒ということで、かなり期待していたのですが、はっきり言って保存状態が悪い。冷酒かと思って口をつけると妙にぬるい、暖房の下かガスレンジのそばにおいておいたためか、ぬる燗に近い冷でした。残念!!

あと、少し気になったのが、カウンターの下にトイレットペーパーやらビールの樽やらが散乱しているなど、とても清潔とはいえない点です。僕はわりと気にならない方ですが、女性にはちょっときついかも。これも女性が来やすい駅ナカだけに非常に残念!!です。

ただ、それ以外は料理もうまく、種類も豊富。酒類もそこそこの値段でいい店の部類ではないでしょうか。無言のアベ
ックはまだ無言で呑み続けていました。なんなんだ?

福岡遠征・スペシャルバージョン〜「美少年」は二度ドアを叩く


さてさて、いつもならこれでメニューに行って終了となるところですが、今回はスペシャルバージョン、もう一店舗行ってみます。
というかですね。この美少年、博多駅になんと2店舗あり、もう一つの方が本店なのです。で、そっちに行ってみました。

■ 酒蔵 美少年本店

【ふれこみ】
博多駅の中に立ち呑み、老婦人と私

「酒蔵 美少年デイトス店」を出て駅へ向かう途中。「そうだ、ここで土産を買っていこう」と思い立ち、土産物屋のありそうな方向へ。するとさっきまで呑んでいた「美少年」がまた現れます。

普段から方向音痴の私。酔っ払ってまた元に戻ってしまったのかと思いましたが、どうも店の雰囲気が違います。二つぐるりと店の周辺を巡ってみて、やはり別店舗であることを確信。時計を見て、まだ飛行機までに時間があることを確かめてから入店しました。

店内は先程のデイトス店に比べいくぶん狭く、20人も入ればいっぱいという感じです。やはり厨房側のカウンターは椅子席、真ん中の正方形のテーブルがなく、反対側が立ち呑み用のカウンターです。店内には5人のお客さん、デイトス店よりは少ないですが、それでも昼間から飲んでいらっしゃる方が…。

一応「立ち呑み黙示録」なので、立ち呑み用カウンターの方につこうとすると、椅子席の方から手がひらひら。ふち無しの帽子にサングラスというおしゃれな老婦人が「ココ空いてるから、あんたココ座らんね」と自分のとなりの椅子をポンポンと叩きます。「じゃあ、遠慮なく」と簡単に立ち飲みを放棄する私(笑)。

 

飛行機の時間が迫っているので早速、「レモンハイ」(260円)と「冷やっこ」(100円)、「たこわさび」(210円)を注文します。冷やっこは安い割りに大きくてだべでがあり、たこわさびも塩加減がいい塩梅です。するととなりの老婦人が「これはなんね?」とたこわさびを指差します。袖すり合うも他生の縁「よかったら、どうぞ」と小皿を差し出すと老婦人がたこわさを口元へ「これおいしいね」とにっこり。「あんた、見ん顔やね」。東京から出張で来ていることや立ち呑み屋が好きなことを伝えると、「いろんなとこに商売に行けて、よかろう?あたしも世界中に旅行したけん、いろんなとこ知っとーよ。でも、博多が一番よかばい。そのつぎはモナコがよか」と旅行の話に華が咲きました。

どうやらこの方、会社を数社もっている(いた?)社長さんらしく、暇があるとここに呑みに来ているといいます。呑む以外では旅行が趣味で、「旅行に5億ぐらいつかったとよ」と凄い話。何か自分が宮尾すすむになったような気分でした。

話が乗って来たところだったのですが、残念ながらタイムアップ。老婦人に別れを告げると「またきんしゃい。私はいつでもここにおるけん」とお別れの挨拶。

ひとり黙々と飲むのもいいけど、出会いもまた楽しい。知らない人と酌み交わし、語り明かすのも立ち呑みの醍醐味。
私も5億とは言わないけれど、「いい旅をしてみたい」と思った福岡の立ち呑みでした。

 酒蔵 美少年本店